Windows 11で通話を録音する方法(相手の声も録音)
Windows 11で通話を両方の声ごと録音する
この記事の内容
Windows 11で通話を録音するには、通話アプリに録音機能があればまずそれを使います。なければ、Xbox Game BarかSnipping Toolで音声付きの動画として録画できます。サウンド レコーダーが拾うのはマイクだけです。文字起こしが必要なら、RelineがマイクとPCの音声を録音します。始める前に相手に伝えてください。
| ツール | 相手の声 | 自分の声 | 手に入るもの | 通話内の通知 |
|---|---|---|---|---|
| 通話アプリの録音機能 | あり | あり | プランと管理者が許可していれば、アプリのアカウントに録音が残る | アプリによる |
| Xbox Game Bar | あり(音声をすべての音に設定) | あり(Windowsキー + Alt + M) | MP4動画、文字起こしなし | なし |
| Snipping Tool | あり(PCの音声をオン) | あり(マイクをオン) | 動画、文字起こしなし | なし |
| サウンド レコーダー | MicrosoftのFAQにはマイクの記載のみ | あり | 音声の録音、文字起こしはMicrosoftの記載なし | なし |
| OBS Studio(無料) | あり | あり | 動画ファイル、文字起こしなし | なし |
| Audacity(無料) | あり(ループバックデバイス) | その録音には入らない | 音声ファイル、文字起こしなし | なし |
| Reline | あり(既定の出力デバイスから) | あり | 音声、リアルタイムの文字起こし、AI要約。動画なし | なし |
Windowsの通話録音に自分の声しか入らないことが多い理由
PCでの通話には2つの音源があります。マイクはあなたの声を拾います。相手の声はシステム音声としてスピーカーやヘッドセットから出ます。マイクだけを録音するツールでは、自分の声ははっきり入りますが、相手の声はスピーカーからのかすかな反響になり、ヘッドセットならまったく入りません。大事な通話の前に30秒のテスト通話をして、再生して確かめましょう。
まず、通話アプリに録音機能があるか確認する
ここから始めましょう。アプリの録音機能なら、PC側の設定なしで両方の声を記録できます。ビジネス向けの電話アプリにはたいてい付いていますが、誰が使えるかはプランと管理者が決めます。個人向けの通話アプリにはほとんどありません。
| 通話アプリ | 標準の録音機能 | 管理するのは |
|---|---|---|
| Zoom Phone | 通話中のコントロールからその場で録音し、クラウドに保存します。Metered、Unlimited、Proプランが必要です。 | アカウントオーナーか管理者がオンにします。開始時のアナウンス、ビープ音、1を押す同意も追加できます。 |
| Microsoft Teams(通話) | 1対1の通話と電話番号への通話(PSTN)。ポリシーで許可されている場合のみです。 | 管理者がユーザー、グループ、組織全体の単位で許可または禁止します。 |
| RingCentral | 通話中に「その他」のメニューから録音を始めます。ファイルは録音した人の通話録音の一覧に入ります。 | 自動録音にはAdvancedかUltraプランが必要で、オンにできるのは管理者だけです。 |
| Aircall | 自動、担当者が開始、またはその両方を番号ごとに設定します。4時間を超える録音と5秒未満の録音は保存されません。 | オンにできるのは管理者権限のあるユーザーだけです。 |
| Google Voice | 個人アカウント:設定の通話で着信オプションをオンにし、着信中に4を押します。全員にアナウンスが流れます。 | Workspaceアカウントには対応するVoiceライセンスが必要で、管理者は録音を自動にできます。 |
| WhatsApp、Signal、Viber、Messenger | 公式ページに録音機能の説明はありません。 | なし。PC側の録音ツールが必要です。 |
| Telegram | グループとチャンネルのビデオチャットとライブ配信のみです。1対1とグループ通話には案内されている方法がありません。 | グループまたはチャンネルの管理者です。 |
| Discord | 通話の録音機能はありません。クリップはWindowsで配信中のみ、最大2分までです。 | なし。PC側の録音ツールが必要です。 |
Xbox Game Barで通話を録音する
Game BarはWindows 11に標準で入っていて、Windows 10でも使えます。前面のアプリを音声付きで録画します。手に入るのは動画で文字起こしはなく、長い音声通話では音声だけの場合よりファイルがずっと大きくなります。
- Windowsキー + GでGame Barを開き、設定のキャプチャ項目で、ゲームだけでなくPCのすべての音を録音するように音声を設定します。
- 通話アプリをクリックして、前面のアプリにします。
- Windowsキー + Alt + Rで録画を開始し、録画中はWindowsキー + Alt + Mでマイクのオン/オフを切り替えます。
- もう一度Windowsキー + Alt + Rを押して停止します。MP4ファイルはビデオフォルダー内の「キャプチャ」(Captures)フォルダーに保存されます。
Snipping Toolで通話を録音する
Snipping Toolを開き、[録画]→[新規]を選び(またはWindowsキー + Shift + R)、通話アプリのウィンドウを範囲選択して[開始]、終わったら[停止]を選びます。Microsoftはバージョン11.2307.44.0で、PCの音声とマイクを任意で録音する機能を追加しました。Microsoft Storeでアプリを更新し、開始前に両方の音声オプションがオンになっているか確認してください。こちらも手に入るのは動画で、文字起こしはありません。
サウンド レコーダーで自分の声しか録れない理由
サウンド レコーダーはWindows 11に標準で入っていて、最初に試す人も多いアプリです。MicrosoftのFAQに書かれているのは、マイクへのアクセス、1ファイルあたり最大3時間、録音はアプリ内に保存され、アンインストールすると削除されることです。システム音声と文字起こしには触れていません。音声メモには向いていますが、通話には向きません。入るのは自分の声で、相手の声はスピーカーの音をマイクが拾えるほど大きいときだけです。
無料アプリ:OBS StudioとAudacity
- OBS Studio:初期設定でデスクトップ音声とマイクを取り込むので、両方の声が1つの動画ファイルに入ります。実際の通話の前に設定してテストしましょう。文字起こしはありません。
- Audacity:WindowsではホストをWindows WASAPIにし、録音デバイスとして「(loopback)」と付いた出力デバイスを選びます。PCが再生する音を録音するので、相手の声は入りますが自分のマイクは入りません。手に入るのは音声だけで、文字起こしはありません。
どちらも詳しい手順は、下にあるDiscordのガイドで説明しています。
スマートフォン連携(Phone Link)での電話
スマートフォン連携(Phone Link)を使うと、AndroidスマホやiPhoneの電話をBluetooth経由でPCからかけたり受けたりできます。Microsoftのページには録音機能の説明がなく、通話の音声がWindowsにどう届くかも書かれていません。録音ツールが聞き取れると決めつけないでください。Microsoftのトラブルシューティングのページには、スマートフォン連携は現在、通話をBluetoothヘッドセットに中継できないとも書かれています。そのため、下で説明するヘッドセットの設定は、こうした通話のBluetoothヘッドセットには当てはまりません。
ほかの録音ツールでも見解が分かれています。Granolaのヘルプセンターは、こうした通話では相手の声を録音できないとしています。FirefliesはPhone Link経由で録音できるとしています。Relineでスマートフォン連携を検証したことはありません。Relineは既定の出力デバイスで鳴っている音を録音するので、まず短いテスト通話をして、相手の言葉が文字起こしに出るか確認してください。自分の声しか出なければ、この方法ではこうした通話を録音できません。Game BarとOBSでも同じテストをしてください。
PCではなくスマホで受けている通話
別のスマートフォンで行われている通話はRelineでは録音できず、Relineのモバイルアプリもありません。スマホをスピーカーにしてPCの横に置くと、録音されるのは通話ではなく部屋の音です。両方の声がマイクに入るため、「自分」と「相手」のラベルでは分けられず、相手の声の質はスマホのスピーカー次第になります。携帯電話の通話なら、まずスマホ自体に録音機能があるか確認してください。
Relineで通話を録音し、文字起こしする
動画よりメモが欲しい場合です。Relineは私たちが作っているツールなので、その点を踏まえて読んでください。Windowsデスクトップアプリは、マイクと既定の出力デバイスで鳴っているすべての音をローカルで取り込み、リアルタイムの文字起こし、AI要約、保存した音声を提供します。通話にボットは参加しません。WhatsAppやSignalの通話にはそもそもボットは参加できません。
- Windows版のRelineアプリをダウンロードしてサインインします。Freeプランから始められ、10時間の文字起こしが含まれます。
- マイクを許可します。Windows 11では[設定]→[プライバシーとセキュリティ]→[マイク]を開き、デスクトップアプリがマイクにアクセスできるようにします。
- 音声を設定します。ヘッドセットをWindowsの既定の出力にし、通話アプリも同じデバイスのままにします(下の注意を参照)。
- 通話をかけるか受けて、メモのために録音してよいか尋ねます。了承を得たらRelineで録音を押します。誰かが話すとリアルタイムの文字起こしが始まり、60以上の言語に対応し、言語は自動で判別されます。
- 通話を切ったら停止します。文字起こし、その横のAI要約、保存した音声が手に入り、文字起こしの各行に再生ボタンが付きます。
話者名:文字起こしは「自分」と「相手」(あなたのマイクと通話の音声)で区別され、Relineは通話アプリから名前を読み取りません。グループ通話では、録音ボタンの横の「相手側の話者」を開いて「話者を分ける」(ベータ)を選ぶと、Relineが通話側の声ごとに番号を振ります(推定です)。声をクリックして自分で名前を付けます。
会社のPCに何もインストールできない場合は、RelineをChromeで使えます。マイクはすぐに聞こえ、通話がブラウザーのタブで開いていれば、そのタブを音声付きで共有すると相手側の音声も取り込めます。
通話アプリごとのガイド
各ガイドでは、1つのアプリの正確な手順と制限を説明しています。会議には別のガイドがあります。
Windowsの通話でRelineができないこと
- 動画は録りません。残るのは音声と文字起こしで、画面録画ではありません。ビデオ通話の映像が必要なら、Game Bar、Snipping Tool、OBSを使ってください。
- 1つのアプリではなく既定の出力全体を録音するため、PCのほかの音も入ります。
- 別のスマートフォンでの通話は録音できず、モバイルアプリもありません。
- 録音済みのファイルは扱えません。Relineは録音しながらリアルタイムで文字起こしするもので、音声や動画のアップロード機能はありません。Game BarのMP4にはファイル用の文字起こしツールが必要です。
- 通話アプリからは話者名を取りません。ベータの「話者を分ける」は声に番号を振るだけで、名前はあなたが付けます。
- デバイス上のAIではありません。文字起こし、要約、保存はクラウドで行い、ローカルなのは音声の取り込みだけです。
- WhatsApp、スマートフォン連携、その他多くの通話アプリは自動で検知しないので、録音は自分で開始します。
録音する前に相手に伝える
PC上の録音ツールは通話に何も加えません。Game Bar、Snipping Tool、サウンド レコーダー、OBS、Audacity、Relineはアナウンスを流さず通知も出さないので、伝えるのはあなたの役目です。カリフォルニア州を含む米国のいくつかの州では、通話を録音する前に全員の同意が必要です。EUではGDPRに基づく法的根拠が必要で、録音の目的を伝えるべきです。ルールは国や州によって異なるため、参加者全員がいる場所のルールを確認してください。シンプルな習慣は、通話の最初にメモのために録音すると伝え、反対があればやめることです。
出典
- Microsoft Support, "Use a screen reader to record your screen with Xbox Game Bar": support.microsoft.com
- Microsoft Support, "Use Snipping Tool to capture screenshots": support.microsoft.com
- Windows Insider Blog, Snipping Tool 11.2307.44.0 (31 August 2023): blogs.windows.com
- Microsoft Support, "Sound Recorder app for Windows: FAQ": support.microsoft.com
- Microsoft Support, "Turn on app permissions for your microphone in Windows": support.microsoft.com
- Microsoft Support, "Make and receive phone calls from your PC" and "Setting up calls in the Phone Link": support.microsoft.com
- Microsoft Support, "Troubleshooting calls in the Phone Link": support.microsoft.com
- Microsoft Support, "Surface sound, volume, and audio accessories": support.microsoft.com
- Microsoft Support, "Transcribe your recordings": support.microsoft.com
- Microsoft Learn, "Overview- Recording and transcription for Teams meetings, events, and calls": learn.microsoft.com
- Zoom Support, "Managing Zoom Phone ad hoc recording settings" (KB0082050): support.zoom.com
- RingCentral Support, "Recording phone calls in the RingCentral app" and "Automatic call recording FAQs": support.ringcentral.com
- Aircall Help Center, "Configuring Numbers: Activating call recording": support.aircall.io
- Google Voice Help, "Record calls" (115083): support.google.com
- OBS Studio, "Quick Start Guide": obsproject.com
- Audacity Support, "Recording desktop audio": support.audacityteam.org
- Granola Help Center, "Transcription issues": docs.granola.ai
- Fireflies Help, "Getting Started with the Fireflies Desktop App": fireflies-knowledge-base.help.usepylon.com
よくあるご質問
- Windows 11で通話を録音するにはどうすればいいですか?
- 通話アプリに録音機能があればそれを使います。なければWindowsキー + Gを押し、キャプチャの音声をすべての音に設定し、通話アプリをクリックしてWindowsキー + Alt + Rを押します。もう一度押すと停止します。文字起こしが必要なら、マイクとPCの音声を録音するRelineのようなデスクトップツールを使ってください。
- Windows 11で通話の両方の声を録音できますか?
- はい、動画としてなら可能です。音声をすべての音に設定したXbox Game Barか、PCの音声とマイクをオンにしたSnipping Toolを使います。どちらも文字起こしはありません。サウンド レコーダーは向いていません。MicrosoftのFAQにはマイクの説明しかないからです。
- PCで音声通話を動画なしで録音するには?
- Relineなら動画なしで、両方の声の音声と文字起こしが残ります。Audacityも無料で音声を録音できますが、ループバックの方法ではPCが再生する音だけが入り、自分の声はその録音に入りません。
- スマートフォン連携(Phone Link)で通話を録音できますか?
- Microsoftのページに録音機能の説明はありません。PC上の録音ツールが通話を聞き取れるかどうかははっきりしていません。Granolaは相手の声を録音できないとし、Firefliesは録音できるとしていて、Relineでは検証していません。頼る前にテスト通話をしてください。
- Relineで録音済みの通話を文字起こしできますか?
- できません。Relineは録音しながらリアルタイムで文字起こしするもので、音声や動画のアップロード機能はありません。Game BarやSnipping ToolのMP4には、Microsoft Wordの文字起こし機能やWhisperなどファイル用のツールを使ってください。Relineが役立つのは次の通話です。
- 録音していることは相手に分かりますか?
- PC上の録音ツールからは分かりません。通話に通知を加えないので、伝えるのはあなたの役目です。最初に伝え、反対があればやめてください。電話システムの録音機能は、設定によってはアナウンスを流すことがあります。
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