SOC 2対応のAI会議アシスタント:2026年の選び方

購買担当者のための率直なガイド。SOC 2バッジの意味、報告書の確認方法、SOC 2を表明するツールを、日付つきの事実でまとめました。

Reline Team読了目安 9 分
この記事の内容
  1. SOC 2とは何か
  2. SOC 2報告書を15分で読む方法
  3. SOC 2を表明しているAI会議アシスタントは?
  4. SOC 2が扱わないこと(法務・個人情報担当が確認する点)
  5. ベンダーに尋ねるべき質問
  6. Relineの実際の立ち位置

厳密には「SOC 2認証」を受けたAI会議アシスタントは存在しません。SOC 2は独立した公認会計士事務所(CPA)が発行する監査報告書であり、認証ではないからです。Fireflies、Otter、Granola、Fathom、Noota、Modjo、MeetGeek、tl;dvはSOC 2タイプIIを表明しています。報告書を取り寄せ、種類、対象期間、範囲を確認してください。

私たちはRelineの開発元です。ベンダーによるガイドとしてお読みください。Relineは現時点でSOC 2報告書を持っていません。代わりに何があるかは後半で説明します。他社に関する情報はすべて各社自身のページに基づき、2026年10月22日に確認したもので、変わる可能性があります。

SOC 2とは何か

SOC 2は、米国公認会計士協会(AICPA)の枠組みです。独立した監査法人が、トラストサービス規準に照らしてサービス提供者の統制を評価します。規準はセキュリティ、可用性、処理のインテグリティ、機密保持、プライバシーの5分類で、セキュリティは必須、残り4つは提供者が選びます。最後に監査人が意見を報告書にまとめ、通常はNDAのもとで顧客に開示されます。

タイプIとタイプII:重要な違い

SOC 2 タイプISOC 2 タイプII
評価の対象特定日時点での統制の設計一定期間における統制の設計と運用の有効性
対象期間なし(その時点のスナップショット)通常3〜12か月
証明できることその時点で統制が適切に設計され、導入されていること統制が実際に機能したこと(例外事項も記載)
企業の調達では最初の一歩。十分であることは少ない多くのセキュリティチームが求めるもの

Microsoftのドキュメントは簡潔にこう説明しています。タイプ1の監査は、一定期間をさかのぼって評価するものではありません。MicrosoftはOffice 365を10月1日から9月30日までの12か月の期間で監査し、報告書と報告書の間の空白を「ブリッジレター」で補っています。ブリッジレターは監査人の報告書ではなく、Microsoft自身による表明です。

「SOC 2認証」が正確でない理由

ISO 27001は認証です。認証機関が情報セキュリティマネジメントシステムを認証し、3年間有効な証明書を発行します。SOC 2は保証報告であり、システムを記述して意見を述べる報告書です。ベンダーは「SOC 2認証」とよく言いますが、正しい質問は「最新のSOC 2タイプII報告書を送っていただけますか」です。日本ではISMS(ISO 27001)認証や、政府調達向けのISMAPを求められることもあります。

SOC 2報告書を15分で読む方法

  1. 種類と期間:タイプIIで、対象期間の終了から12か月未満であること。そうでなければ、空白期間をカバーするブリッジレターを求めます。
  2. 範囲(システムの記述):会議アシスタントとそのAI機能は含まれていますか。報告書が中核プラットフォームだけを対象とし、新しい製品を外していることもあります。たとえばZoomは、報告書の範囲にAI Companionを明記しています。
  3. 対象となる規準:セキュリティのみか、機密保持とプライバシーも含むか。会議の録音では、この2つが重要です。
  4. 監査人の意見:無限定意見が通常の想定です。限定付き意見であれば、書面での説明を求めましょう。
  5. 例外事項と経営者の回答:いくつかの例外は普通です。重要なのは、その内容と是正方法です。
  6. 再委託先:ホスティング、文字起こし、AIの提供者。範囲から除外(カーブアウト)されている場合は、それぞれの報告書を求めます。
  7. 利用者側の統制(報告書に記載される「補完的なユーザー組織統制」、CUEC):SSO、アクセスレビュー、退職者の処理。報告書は、利用者がこれらを実施している前提で書かれています。

NDAなしでは完全な報告書がもらえない?それが普通です。公開用のはるかに短いSOC 3報告書を出しているベンダーもありますが、セキュリティ審査でSOC 2の代わりにはなりません。

SOC 2を表明しているAI会議アシスタントは?

次の表は、各社が自社ページで述べている内容を2026年10月22日に確認したものです。ベンダーの表明であり、私たちの監査ではありません。証拠になるのは報告書そのものだけです。

ツールSOC 2(ベンダーの表明)その他の枠組みデータの保管場所(ベンダーの表明)確認したページ
Fireflies.aiSOC 2 タイプIIISO 42001、HIPAA(BAAはPrivate Storage付きEnterprise)Private Storage(Enterprise)で保管場所を選択可能fireflies.ai/security
Otter.aiSOC 2 タイプ2ISO 27001/2の枠組みに基づくポリシー(認証の表明なし)AWS。データ所在地の選択肢の記載なしotter.ai/privacy-security
GranolaSOC 2 タイプ2DPAは依頼に応じて提供米国のAWSgranola.ai/security
FathomSOC 2 タイプIIHIPAA。ISO 27001はなし米国help.fathom.video
NootaSOC 2 タイプIIISO 27001欧州の顧客:ベルギーとオランダのデータセンターtrust.noota.io
ModjoSOC 2 タイプIIその他の記載なしフランスのAWSmodjo.ai(Trust Center)
MeetGeekSOC 2 タイプII(2023年に発表、2026年3月にページ更新)そのページに記載なしそのページに記載なしMeetGeekのブログ
tl;dvSOC 2 タイプII(以前からあるEnterpriseページにはタイプIの記載が残る)記載なしデータセンターは欧州。AIのホスト先は欧州か米国を選択可能tldv.io/features/security-commitment
JamieSOC 2 タイプII「pending」(取得中)ISO 27001EUでホストmeetjamie.ai/pricing
Leexi言及なしISO 27001データは欧州で保管leexi.ai/en/security
Zoom AI CompanionZoomのSOC 2タイプ2報告書の範囲内(セキュリティ、可用性)HITRUSTそのページに記載なしzoom.com(SOC 2 + HITRUST)
Microsoft TeamsOffice 365のSOC 2タイプ2報告書の範囲内Copilotの機能がシステムの記述に含まれるか要確認多くのサービスで顧客がリージョンを選択learn.microsoft.com
Relineなし。SOC 2タイプIIはロードマップ上ISO 27001なし、HIPAAのBAAなし米国(EU標準契約条項)reline.so/security

表の読み方:SOC 2タイプIIが調達の条件なら、Fireflies、Otter、Granola、Fathom、Noota、Modjo、MeetGeek、tl;dvが表明しています。報告書を請求してください。JamieはタイプIIを取得中です。SOC 2タイプIIと欧州でのホスティングを両方求めるなら、Noota、Modjo、tl;dvが両方を表明しており、NootaはISO 27001も表明しています。社内の会議プラットフォームで足りるなら、ZoomとTeamsのAI機能は、範囲次第でプラットフォームの報告書を引き継ぎます。

SOC 2が扱わないこと(法務・個人情報担当が確認する点)

  • GDPR。SOC 2報告書は、第28条の処理契約、法的根拠、録音される人への通知の代わりにはなりません。
  • データの保管場所と移転。SOC 2はデータがどこに置かれるかを述べません。米国のベンダーを使うEU企業には、データプライバシーフレームワークや標準契約条項といった移転の仕組みが必要です。
  • モデルの学習。優れたSOC 2報告書を持ちながら、匿名化したデータでモデルを学習させるベンダーもあります。たとえばOtterのプライバシーポリシーにはそう書かれています。DPAとプライバシーポリシーを読みましょう。
  • 保存期間。音声、文字起こし、議事録はどのくらい保存され、削除は完全に行われるのか。
  • 参加者の同意。ボットが見える場合でもボットなしの録音でも、参加者全員に知らせる義務はあなたに残ります。
  • 将来のこと。報告書は過去の期間を記述します。その後の変更(新しいAI機能、新しい再委託先)は含まれません。

GDPRの詳細(DPA、データ移転、保存期間、従業員代表)は、GDPRに準拠したAI議事録ツールのガイドをご覧ください。IT部門が使う完全なチェックリストは、承認チェックリストにまとめています。

ベンダーに尋ねるべき質問

  1. 最新のSOC 2タイプII報告書と現在のブリッジレターを送っていただけますか。
  2. 会議アシスタント、文字起こし、AI機能は範囲に含まれていますか。
  3. セキュリティ以外にどの規準が対象ですか。
  4. 監査人はどんな例外事項を指摘し、どう是正しましたか。
  5. 音声と文字起こしを扱う再委託先はどこで、どの国にあり、それぞれ報告書を持っていますか。
  6. データはどこで保存・処理され、どの移転の仕組みに基づいていますか。
  7. 私たちの会議でモデルを学習させますか。AIの提供者にはそれが許されていますか。
  8. DPAは私たちが購入するプランに適用されますか。それともEnterpriseのみですか。

Relineの実際の立ち位置

Relineは現時点でSOC 2報告書を持っていません。SOC 2タイプIIはロードマップ上にあり、ISO 27001やHIPAAのBAAもありません。SOC 2タイプII報告書が調達の必須条件であれば、現時点でRelineは適した選択肢ではありません。

Relineがセキュリティページで公開している内容は次のとおりです。すべてのリクエストでTLS 1.2以上、データベースと録音の保存時暗号化、初期状態で非公開のノートと5段階の権限、すべてのノートに追記専用のアクティビティログ(全プラン)、Enterpriseではワークスペースの監査ログ、EnterpriseではGoogleとMicrosoftのSSOを依頼に応じて提供。DPAはreline.so/dpaで署名済みで、再委託先一覧は公開されており、Relineはお客様のデータでモデルを学習させません。データはEU標準契約条項のもと米国でホストされます。セキュリティ資料はNDAのもとで共有します。

製品面では、Relineはマイクとシステム音声をローカルで取り込み、通話にボットは参加しません。文字起こし、AI、保存はクラウドで行われます。見えるボットが本当の問題なら、ボットなしのAI議事録ツールの比較(フランス語)で選択肢を紹介しています。

よくある質問

よくあるご質問

AI会議アシスタントは「SOC 2認証」を受けられますか?
厳密には受けられません。SOC 2は保証報告であり、独立した監査法人が提供者の統制を評価して、報告書で意見を述べるものです。慣習的に「認証」と呼ばれますが、求めるべきは対象期間と範囲が明記された最新のSOC 2タイプII報告書です。
SOC 2のタイプIとタイプIIの違いは?
タイプIは特定日時点での統制の設計を評価します。タイプIIはそれに加えて、通常3〜12か月の期間に統制が有効に運用されたかを評価します。企業の調達では、多くのセキュリティチームがタイプIIを求めます。
SOC 2を持つAI会議アシスタントはGDPRに準拠していますか?
自動的には準拠しません。SOC 2は第28条の契約、法的根拠、データの保管場所、EU域外への移転、参加者への通知を扱いません。GDPRは個人情報保護の担当者と別途確認してください。法的助言ではありません。
ベンダーのSOC 2報告書はどうやって入手しますか?
トラストセンターかセキュリティチーム経由で入手します。完全な報告書はほぼ必ずNDAのもとで共有されます。公開用の短いSOC 3報告書がある場合もありますが、セキュリティ審査でSOC 2の代わりにはなりません。
SOC 2とISO 27001のどちらを求めるべき?
両者は大きく重なります。ISO 27001は欧州や日本でよく求められる国際認証で、SOC 2は米国の購買担当者が期待する基準です。2026年10月22日に確認したツールでは、Nootaが両方を、LeexiとJamieがISO 27001を表明しています。
RelineはSOC 2認証を取得していますか?
いいえ。Relineは現時点でSOC 2報告書を持っておらず、SOC 2タイプIIはロードマップ上にあります。Relineは通信時と保存時にデータを暗号化し、ノートを初期状態で非公開にし、DPAに署名し、再委託先を公開し、セキュリティ資料をNDAのもとで共有しています。
準備ができたらいつでも

ノートを取るのをやめよう。成果を出し始めよう。

個人はずっと無料。インストールは5分。次の会議が自分でノートを書きます。